約60年ぶりの復活

 日本の歴史を遡れば平安時代にまで辿れ、いまでは、いまべつだけに伝わるのが「焼干灰わかめ」です。灰ワカメは江戸時代(1845年)鳴門の生産者・前川文太郎(1808-1882)によって開発考案された技術で、保存期間を長くするためです。生わかめを藁などの火に直接かけ、灰をまぶした後に天日干ししたもので、鮮やかな緑色、歯応え、香りが常温で1年以上保ちます。
 これは、灰が太陽光の紫外線を遮断したり、葉をアルカリ性化することによる効果ですが、先人たちの知恵の賜物でもあります。

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炭を並べて火をつけ、藁を敷きます。

02

ムラにならないよう、藁を十分に燃やします。

03

生わかめを投入して、藁灰の熱を移します。

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灰をわかめにまんべんなくまぶす

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わかめについている灰を荒く落とし、数時間ほど天日干しをします。

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灰を纏った袰月ならではの製品になります。

焼干灰わかめ

20g

現在鳴門等で生産されている灰ワカメは、生わかめに木炭灰をまぶして熟成させる等の製法です。今では藁等を焼く製法では作られていないようです。
 今別町袰月地区で復活された「焼干灰わかめ」は昭和30年代に新潟県から来た業者が作り方を伝え、買い取っていったものがはじめてで、当時の漁民が「だまされているのではないか」と疑うほどの高値だったと伝えられています。まだ赤く燃えさかる藁の中に採れたてのわかめを直接投入して、焼きながら灰をまぶす袰月地区独特の製法から「焼干灰わかめ」と呼ばれています。
 平成30年度青森県特産品コンクールで、「青森県物産振興協会会長賞」受賞。

販売価格 1,000円(税込)

調理方法

 5分程度水で戻した後、よく水洗いしてください。灰が残っているとえぐみの原因となるので、洗った後の水が透明になるまで何度も丁寧に洗ってください。  
 しっかりと水切りし、食べやすい大きさにカットし、お好みでわさび醤油やぽん酢でお召し上がりください。

調理の例

  • お刺身
  • サラダ
  • カルバッチョ

名称:灰ぼしわかめ
原材料名:わかめ
原材料産地名:津軽海峡
内容量:20g
賞味期限:製造から1年
保存方法:直射日光を避け冷暗所又は冷蔵庫

栄養成分表示(20g)当たり
エネルギー:19kcal
たんぱく質:2.1g
脂質:0.2g
炭水化物:7.2g
食塩相当量:2.8g